アマルフィ海岸
ノロウィルスに感染しながらタックル
By Tatsuya Shiraishi
高校生の頃、私はラグビー部でした。
新入生見学の時は、とても楽しそうな笑顔あふれる、練習風景でした。
しかし、実際に部に参加をしてみるとかなりハードコアでした。
「吐いても食え!」
と、ご飯をもりもり食べさせられました。
ピーク練とよばれる、試合前の追い込みは自分のなかで筆舌に尽し難く、足がプルプル震え、気管からゼーハーゼーハーと息がでる極限状態になり、肛門を占める筋肉すら使えず排泄物がパンツを汚してしまっても、なおかつ走らされ、タックルしにいきました。
試合前に、インフルエンザにかかった時のような、発熱とだるさ、節々の痛さを感じ、
練習試合に出ずに休もうか迷い、体温計で熱を測ろうかと合宿中にキャプテンに話した時は
「体温計なんかで熱を見たら、試合に影響するから、体温計なんて測るな」
と言われ、そのまま試合に出ました。
甘ったれた雰囲気を出せる部活ではなかったので
「死ぬかもしれない」
と思いながら、グラウンドを走り回り、タックルし試合をやりきりました。
あとで、ノロウィルスが合宿中に蔓延していたことをしり、自分もそれにかかっていたことがわかりましたが、試合終了後は、体が軽くなり、治ってました。
「無理はしないでね」
というのがうちの母親の口癖でしたが、
「無理したら、治るんだ。」
という新しい現実を知り、自分のなかでは、限界を突破した瞬間でした。
精神的に無理だと思う時でも無理してやりきるマインドセットは今でも役にたっていると実感しています。
ですので、
特に男の子はどんどん無理させたほうが良いと私は思います。
あなたが男なのであればどんどん無理したほうがよいというのが私の持論です。
「でも、過労死したら・・。病気が悪化して死んだら。」
そん時はそん時です。
天命という言葉を私は結構信奉しており、私が、生き続けるのか、死ぬのかは、天が定めたことであって、道半ばにして死ぬのであれば、それまでの男だったというだけです。
死ぬことにやたらビクビクしているよりそれくらいのマインドのほうが精神的には健康に生きていけると感じています。
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