ベネズエラ帰路
ベネズエラで野宿
By Tatsuya Shiraishi
今、パナマでこの文章を書いていますので、結論からいうと無事帰国することができました。
孤児院から空港までのタクシーを降り、空港についた私たちは、
『余裕だったね』
『まじで、何も危険に遭遇しなかった』
『もしかしたら、ちょっとは危険にあったほうがよかったかもしれないね!』
かなり浮かれていました。
無事寄付を完了できたことに勝利の余韻に浸りながらあとはチェックイン手続きを完了させてパナマにいけば無事、帰れます。
飛行機の出発時間が18時で、空港には15時30分に到着しました。
が、、
受付『君、パナマの国籍じゃないよね。パナマから次はどこに行くの?』
私『コスタリカいきます。』
受付「チケットは?」
私「チケットまだ取ってません。」
受付「じゃあチェックインできないよ」
え?
どういうこと?
なぜかはわからないのですが、パナマの次のチケットがないと、チェックインできないそうです。
私「そしたら、チケット今から買いたいけどwifiがないからかえないよ!」
受付「私はイングリッシュわかりません!」
やばいよやばいよ。
クレジットカードもパナマにおいてきたのでかなり困りました。
すると、後ろで並んでいた英語ができるお兄さんが
お兄さん「wifiは、上の階で使えるよ」
と教えてくれたので、すぐさま2階にいって、wifiを起動しました。
しかし、、、
めっちゃくちゃ遅い、、
Yahooを開くのに3分かかる遅さ。
途中で接続が途切れたりするので、wifiの接続ができません。
接続に苦戦をしている間に、18時はどんどん近づいていきます。
TicaBusを電話で予約しようとしましたが、チャットの 問い合わせしか見つからず。。
馬場さんも使っているドコモに電話をし、パケット1日使い放題的なものに契約をしてくれましたが、これで予約をしようとしても 途中で接続がきれて予約が完了しません。
寄付でお世話になった方に、状況を説明してフォローをしてもらいましたが、そちらもコンタクトが取りづらく、、
16時半になった時点で、このインターネット回線ではチケットとることは無理だと諦め、なんとか強引に交渉しに行こうとまた受付カウンターにまで戻ったところ
受付カウンターは 無人になっていました
wifiが使えないので事前予約はできないことを考えると、流しのタクシーを使うしかない。しかしそれも危険らしいので、もはや空港で泊まるのか?クレジットカード持ってくればよかった、(手持ちは700ドル)などかなり焦りました。
時計の針が16:35分をさしました。
いろいろと焦っている中で、『Copa(飛行機会社)のオフィスが上の階にあるぞ』 という情報を聞いて、また2階にダッシュしました。
どこだどこだと探しているうちに、警備っぽい人が
「何探しているの?」
と聞いてれて、Copaオフィスだと答えたら、こっちだよと案内してくれました。
2度目の親切です。
「ムチャスグラシアス(本当にありがとう)」
と御礼をして、オフィスについたら、
「私は、クレジットカードが、パナマにあります。もし出国できなかったら死んでしまうかもしれません!」
ということを伝えたところ
「落ち着いてください。」
ということで事情を説明しました。
「そしたら、この電話機で、パナマからサンホセまでを予約してね。」
といわれましたので、英語で予約をしていると、、
(名前やメールアドレスをアルファベットで電話で伝えるのはかなり大変です。TシャツのT、みたいなかたちで伝えないと間違えてしまう)
「そうしたら、パナマ空港で明日決済完了してもらえますか?」
と聞かれました
その時は16時55分を回っていました。
「いやいや、今、チケットないとまずいんですよ。クレジットカードの番号を教えますので、予約完了して指定のメールアドレスにすぐチケット送ってください。」
「無理です。1時間は受理までにかかります。」
「もう勘弁してくれよ^^」
半泣き状態になりながら、先ほどの担当の人をよんで、英語で話してくれという話をすると、二人でなにやら英語で話してくれました。
「とりあえず仮予約だけどこれでもういいから、サンホセの次はどこ行くの?」
「サンホセの次はボストンです。」
「そのチケットも見せて。」
このシステムいったいなんなんだろうと思いながらもサンホセからボストンまでのチケットはすでに取得済みなので、そちらを見せました。
そして、、17:10分ごろに、チケットを手にしました!
残り50分です。
グッジョブの指をしながらチケットを渡され「ムチョスグラシアス」で外にでますが、
出国ゲートがどこだかわかりません。
二人でダッシュしてキョロキョロしているとベネズエラの人だと思いますが
「へい、どうした!」
と聞いてくれましたので
「出国ゲート、出国ゲート」
と言うと、
「あそこだよ!」と指差してくれました。
ありがとう!
そして、今度は荷物検査で並んでいます。
この時B氏が
「もう、普通にいったら間に合いません。割り込みの許可をもらいましょう!」
ということで、英語で「ウィーアーハリー」と言って割り込みの許可をもらいました。
渋られましたが、私たちも死ぬわけにはいきませんので必死の形相が伝わったらしく、先に通してもらえました。
今度はパスポートチェックです。
ここでも多少並んでいましたが、5名程度なので、普通に待ってようかと思っていましたが、ジェントルな前の二人組が
「先、通っていいよ。」
と譲ってくれて、その前のおじいさんも
「先いいよ、急いでるんでしょ。」
と譲ってくれました。
このあたりから私はベネズエラが大好きになってきたことは否めません。
善意を受けながら私たちは無事パスポートも抜けました。
28番ゲートまでダッシュをしたところ、すでに搭乗手続きがスタートしておりましたが、無事に乗り込むことができました!
その夜はパナマでB氏と一緒に中華でビールで乾杯し勝利の美酒を楽しみました。
ベネズエラについて今度大使館の方や、寄付先で知り合った方にいろいろインタビューができるので聞いてみたいと思います。
そのうえで私たちが力になれることがあれば引き続き協力をしたいと感じている次第です。
いろいろな人のご協力で無事、寄付をし、帰ることができました。
ありがとうございます。
追伸:のち気がついたことですが、パナマは、往復の航空チケットがないと入国できない国みたいです。
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