学術都市-ボストン-
世界一治安の悪いベネズエラに渡航・・
By Tatsuya Shiraishi
ボストンで語学留学をしていた時、クラスメートは、中南米や、南米出身の人たちばかりでした。
みな、国の自慢をしていました。
「私の国は、本当に平和で、最高よ」
盛り上がってる中で、
ポツンといいました。
「いいな、私の国とは反対ね。」
とても綺麗な女性が言いました。
彼女の国は、ベネズエラです。
私は聞きました。
「毎日殺人が起きていたりするんですか?」
「はい、この前もデモをしたけど、100名くらいが死んでいった。私はかなしい」
「ベネズエラは、300万人が残飯を食べている。」
そう言われました。
少し、静まり返った後、
「いつか、きっと、よくなるわよ。」
と、クラスメートの一人が言いました。
「もちろん、そうね。
でも、いつかっていつ?
私が生きている間は、、無理だと思う。
いつになったらよくなるの?」
そんな会話が繰り広げられていました。
私は、胸が痛くなりました。
次の日、私はその女性に言いました。
「ベネズエラに寄付したいんだけど、どうしたらいいの?」
彼女は驚いた顔をして、私に言いました。
「調べられるけど、いかないで。」
ベネズエラ入りする時に、いろいろと連絡を取れると良いなと思いましたが、
雰囲気的には、
もう諦めているから、余計なことをしないで。
そんな雰囲気を感じました。
私は、これ以上はその話をしないようにしました。
それから3ヶ月、経ちました。
私は教育によって世界はよりよくできる。
そしてよりよくしたいと思っています。
机上の空論ではなく、一番、平和でないところにいくことが大切なのではないかと思います。
大使館の方々と連絡を取りました。
渡航の安全に関して、、
旅行の仕方に関して、、
最新の注意を払うように言われました。
もし可能であれば、ベネズエラの現状についてインタビューしに行くことはできますか?
「いいですよ。」
快く伝えてくれました。
しかし、警備担当の方から、返信がありました。
「やはり渡航はしない方が良いと思います。
銃による強盗や殺人の現場に出くわすことは珍しくありません。本当に危険です。
インタビューはメールでもよければ応じますし寄付はインターネットで送金できます。」
といった返信をいただきました。
実際はもっと、丁寧で、心のこもったメールです。
迷いました。
でも私はビジョンがあります。
教育革命のビジョンです。
世界に自由と幸福を広めたいと考えています。
命をかける価値があると思っています。
胃がキリキリと痛むことも感じますが行くことにしました。
今日は深夜バスでパナマに入り、3日後、ベネズエラに入ります。
武士道ではないですが、生死を超越した行動をとるところに日本人の誇りがあると信じています。
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