「頑固一徹」 Boston店
日本の飲食コンテンツは世界最高レベル
By Tatsuya Shiraishi
今日はボストンにある日本のラーメン屋である「頑固一徹」にいってきました。
めちゃくちゃうまかったです。
じゃあどれくらい美味しいの?といえば、日本の食べログで3.2などのわりと一般的なラーメン屋と同じくらいの美味しさです。
が、
日本の一般的なお店の美味しいは海外でいうと「めちゃくちゃうまい」「感動レベル」に匹敵します。
日本の飲食店は、本当にレベルが高いです。
- 店構え
- お椀や器
- メニューの作り
- 料理
- 接客
全てが「ほっとする」「安心する」世界観を作り出し、総合芸術の域に達していると思います。
日本において、高級料理といえばフランス料理ですが海外にいくと、フランス料理と和食は高級料理に分類されます。
もちろん、ピンキリで、おそらく日本人でない人がオーナーの和食店は別に高級ではないです。
しかし頑固一徹(北海道から麺を輸入!)など、本当に日本の店舗をそのままもってきました。
みたいな日本のレストランや飲食コンテンツは海外のレベルでいくと一流です。
今日は、海外からみた、日本でレベルが高いと感じるものをご紹介していきます。
お風呂
海外でもバスタブやジャグジーなどがありますがジャグジーは壊れやすく、水漏れしたり、バスタブが浅いので、肩までゆっくり浸かる。といった体験ができません。
一般的な日本のアパートにつけられている浴槽のほうが高級ホテルの浴槽よりもリラックスできます。
日本のお風呂体験は本当に素晴らしいです。
世界に誇るコンテンツだと思います。
トイレ
一般的に海外のトイレは水の流れが弱いです。
なので、5回くらい流さないと排泄物が流れきらないことすらあります。
また、公共のトイレでトイレットペーパーが散らかっていたりします。
それに比べて日本のトイレは、すごく綺麗に使われていますし、安アパートでも、トイレの流れは勢いがいいです。
小さいころ、うちの兄が豪快にトイレットペーパーを4ロール5ロールとカタカタつかってお尻をふきふきしていましたが、ハワイのホテルで詰まりました。
日本だと問題なく流れますが海外だとそれが流れきるほどのパワーが、中級以上のホテルでもないのです。
そして、必ずユニットバス(お風呂と一緒)です。
おそらく、トイレだけ独立している環境を提供しているのは日本だけです。
ラスベガスで、エルビスプレスリーが愛用していた一泊数百万円のホテルに泊まりましたが、そこでは独立したトイレがありました。
それ以外はみたことないです。
海外の高級ホテルのトイレの環境が日本の安アパートでもふつうに享受できてると考えて良いと思います。
もちろん、高級ホテルになると大理石で作られているバスルームになるので、素材的には素晴らしいのですが、水の流れる強さや安心できる体験的なものでいくと、日本のトイレのレベルは高いです。
お酒
アメリカでお酒といえば、思い浮かべるのはワンカップです。
お店でお酒を頼むと高級店でも普通のグラスででてきます。
日本のように枡とおちょこが出てきて徳利で、あるいは瓶でトクトクトク・・
と注いでくれることはありません。
お酒を注いでくれる演出最高ですよね。
日本の食事は総合芸術の域に達していると思います。
透き通るような雑味のない味のお酒もあまり味わえる場所はありません。
日本のお酒は本当に美味しいです。
焼き鳥、蕎麦、ラーメン
一つずつ書いていくとキリがないのでまとめてしまいますが、海外で「焼き鳥」を注文すると、おそらくモモ肉が串に刺さっていて、適当なざっくりした形で「どうぞ!」と出てきます。
日本はレバー、砂肝、はつ、もも、ぽんじり、皮、など、部位ごとに分けられ、焼きの職人が炭火でコンマ単位で焼き具合を把握し最高のタイミングで火入れを完了させてそれぞれにあった塩加減やタレ、レモンなどで出してくれます。
最高ですね!
私は日本にいた頃、焼き鳥とお酒の組み合わせが大好きだったのですが、海外でそれを望むことはできません^^;
日本の焼き鳥食べたいです。
お蕎麦は、店構えや涼しい感じの演出が素晴らしいです。
竹があったり、ざるそばを頼むとすのこと一緒にでてきたり、、
すのこを容器として使う国なんてありませんよ。
どこまでこだわって辿り着いたんだ?という話です。
店構えや容器からも涼しさを演出するお蕎麦は最高です。
ラーメンは、アメリカでも人気で、山頭火や頑固一徹などの日本から来たラーメン屋はつねに行列ができています。
禅の文化
例えばお鍋とか、ご飯とか、日本の食事を食べた時に「ほっとする」感覚になることはありませんか?
食事の後にこうした「ほっとする」感覚になることは、海外の高級レストランにいっても体験することはほとんどありません。
もちろん、美味しい食事はたくさんありますが「ほっとする」感覚になるのは日本料理独特のものだと思いました。
日本には茶道の侘び寂びや、日本庭園で代表される禅の文化があります。
その精神は飲食店にまで及んでいる感覚があります。
スティーブ・ジョブスが日本の禅について学び、日本の二人の和尚さんに師事していたことは有名ですが日本の静寂で落ち着きを与える禅の文化は海外からするとかなりインスピレーションを与えるものであることは間違いありません。
美容師
日本のスタイリストのレベルはとても高いです。
海外では『美容院』は女性専用のところが多くヘアーカットは日本の「床屋」に相当するようなレベルのお店がほとんどです。
サッカーの本田 圭佑選手にはお抱えのスタイリストがいて(私も切ってもらったことありますがとても上手です!)海外遠征する時には、そのスタイリストを数百万円のフィーで海外に同行しているとのことですが、そうしたくなるくらいに、日本のスタイリストの腕は高いです。
例えば、カナダのバンクーバーやシンガポールでサロンワークを行っている日本人美容師の平均月収は約50~70万はあると言います。
繰り返しますが、日本のコンテンツはレベル高いです。
日本のコンテンツをもっと世界展開してほしい
と心から思います。
海外で大型モールに行くと、ほぼかならずどの国でもケンタッキーフライドチキンやマクドナルド、スターバックスがあります。
日本の飲食店はありません。
しかし日本の飲食店のコンテンツのレベルは世界でみてもトップランクです。
日本の世界展開というと、
ニューヨークに1店舗だしました!
海外には3店舗あります!
といったレベルです。
もちろんそれは、素晴らしいのですが、
スターバックスやサブウェイ、マクドナルドなどの世界展開しているフランチャイズビジネスからすると、微々たるものです。
考え方が違うのだと思います。
例えば、日本だと無借金経営が素晴らしいという風潮がありますが、アメリカの起業家育成系の大学では
『VC(ベンチャーキャピタル)から出資してもらう方法』
と
『投資家として、どのようなものに投資をするべきか』
といったことを2つの柱として学びます。
ビジネスのプロセスの一つとして、投資家から出資してもらうことが当たり前のように組み込まれています。
私は飲食店経営者ではないのでこのあたりの事情に明るくありませんが、海外で生活している身として、日本のトイレやお風呂、飲食店が世界中にもっと広まっていたら私達も暮らしやすいですし、現地の人たちにとっても良い体験を与えることができると実感しました。
実際に、日本から直接来た飲食店は行列ができます。
もっと海外展開をしていく教育を日本の中でもしていかないともったいないです。
私はまだ、フランチャイズや世界展開のやりかたに詳しくありませんが、今後そうした活動を行い、そのカリキュラムもIROASで提供していこうと強く思った次第です。
日本の職人さんは本当に素晴らしい仕事をしています。誇りに思います。
そして日本は素晴らしい文化を持っています。
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